【目次】

JDLAのE資格 2022#1を受験したので、体験記を残しておく。
(2022#2でシラバスが改定される前の情報なので、要注意)
1ページに全部まとめようとしたらとても長くなってしまったので、
一部の情報は別ページへまとめてある。


私のスペック

  • プログラミング関連
    • 実務経験あり(約8年)
    • Pythonや機械学習関連の業務は未経験
  • 数学は苦手(大学教養程度)
  • CourseraのMachine Learning (Stanford Univ.)の講義を受講済
  • G検定取得済(2021 #2)


受験した理由

  • 比較的安価で受講できる講座を見つけた
  • E資格がKaggleに役立つという情報を、ネットで見かけた
  • AIの実装がわかるようになりたかった
  • 勉強を進める上で、具体的な目標がほしかった


受講した認定講座

Study-AIのラビット・チャレンジを受講。
この講座についてのメモはこちら


受験までのスケジュール概要

  • 7月末〜12月末:認定講座受講
  • 1月〜当日(2/18):問題集や認定講座の試験対策コンテンツを実施

詳細はこちら


認定講座修了後に勉強したこと

  • 黒本を中心に、理解度を確認した
  • AIciaさんの動画やゼロつくを中心に、理解を深めた
  • 認定講座の試験対策コンテンツで総仕上げをした

勉強する際に参考になったコンテンツはこちら


総勉強時間

きちんと記録していないが、おそらく400時間程度と思われる。
勉強のために、家事の最中もAIciaさんの動画の音声を聞いていたりもしたので、
ちゃんと数えられない・・・


今回の出題内容についての感想

具体的な出題内容は守秘義務があるのでここには書けないが、
ざっくりと思ったことを書いておく。

  • 特に簡単とも難しいとも思わなかった
  • 黒本の内容が理解できていれば、合格できそう
    • 受験後に黒本を見返したが、本番は黒本より簡単だったかも
  • 公式例題はきちんと解けるようにしておくべきだった
  • ゼロつく2の内容が役に立ったと感じる場面もあった
  • 見たことのない問題も5%くらいあった (新シラバスの影響?)
  • 特異値分解が出なかったのは意外だった。計算問題が思ったより少なかった
  • 私の時間配分
    • 70分間で、さっと解ける問題を一通り解答できた
    • 次の30分間で、残った問題(約20問)を解答できた
    • 残った20分で見直しをした(制限時間ギリギリまで)
  • 受験直後の手応え
    • 例年の平均点と合格率を考えたら、たぶん受かった気はした
      • 7割くらいは正解できたかな?という感覚だった


当日、会場で気づいたこと

  • 同じ時間に同じ部屋でAWSの試験も行われているようだった
  • 問題を最後まで一通り見ないと、問題一覧画面を表示できなかった
    • 途中で表示しようと思ったらできなくて焦った
  • ペン2本のうちの1本は、最初インクがつきにくくて焦った
    • (後でもう一度試したらついたので良かった)
  • 夕方の受験だったが、終わった時には部屋に私しかいなかった
    • 私と同じタイミングで6人くらい入室したが、他の方々は別の試験を受けていたのかも?
      • 隣の席の人は90分くらいで退室していった
      • 1人だけ同じくらいのタイミングで退室した人がいたので、
        その人と私だけE資格を受けていたのかも?


当日気をつけるべき点

  • 試験の部屋には、私物は一切持ち込めない
    • 勉強道具を持っていっても会場では勉強できない
  • 本番特有の環境に惑わされないようにする。以下のような場合があるらしい
    • 本番用のPCが古いことがある
      • 問題文や図などが見にくいことも
    • 問題文の言い回しが独特で、分かりづらい場合がある
  • ペンのキャップはこまめに閉めるようにする
    • インクが付かなくなると焦ってしまう
      • 交換はしてもらえるが、精神衛生上よろしくない
  • 問題の解き方・時間配分
    • まずはさっと解ける問題を一通り解きつつ、全ての問題に目を通す
    • 時間のかかる問題は後からじっくり解く
    • どうしても解けない問題は早めに見極めて、諦めるのも手


事前にやるべきこと、やっておくといいこと

勉強面

  • シラバスをMarkdownやExcelの表にして、各項目の関連リンクをまとめておくとよい
    • 試験直前の見直し時に役立つ
  • 黒本で要勉強箇所を洗い出し→Notionにまとめたら便利だった
    • 後から検索可能で復習しやすい
    • 参考にしたサイトを、概要が見える形(ブックマーク形式)でメモできる
    • 動画も埋め込める
  • E資格合格者の方にアドバイスを頂くと、大変参考になって良い
  • SNSで受験仲間を集めたり、他の人の勉強の様子を知るのも良さそう
    • 心が折れそうになったときにも、「苦戦しているのは自分だけじゃないんだ」と
      安心できることもあるかも

その他

  • クレジットカードを持っていない場合は、予め作っておく必要がある
    • 受験料の支払い方法は、クレカのみ
  • 受験申し込みはなるべく早く済ませる方がよい
    • 結構早く席が埋まってしまうらしい
  • Pearsonの試験のサンプル画面を触っておくといいかも?
    • 予めサイトの形式を知っておける
    • (過去問や例題が見られるわけではない)


受験結果

合格。各項目の得点率は以下。

  • 応用数学:60 %
  • 機械学習:67 %
  • 深層学習:83 %
  • 開発環境:86 %

おそらく全体の得点率は8割近くかと思われる。
応用数学と機械学習が思ったよりできていなくて残念だったが、
平均点近くは取れていたらしい。
深層学習は、素人の私にしては満足のいく出来だった。

今回の受験者全体の結果はこちら

ちなみに、試験結果の通知が届いたのは3/10の午後だった。
受験から結果発表までに丸々3週間かかる、と気長に構えておく方が
発表を待つ間の精神衛生的には多少マシかもしれない。


受験し終わった感想

  • 受験してよかった
    • 勉強を始めたばかりの頃は分からないことだらけで、途中心が折れかけたこともあったが、
      最終的にはだいぶ知識が身についた(感じがある)
  • 少しAIの勉強をした方が更なるステップアップを目指す場合に、この資格は良いと思う
    • 体系立てた内容の勉強をするのは、なかなか自力では難しい
      • この資格の勉強を通じて、何を勉強したらよいか目星がつく
  • ただE資格を取るだけでは、AI系のプログラムを書けるようにはならない
    • まずは今後Kaggle等でたくさん実践を積んでいきたい
    • AI Quest等に参加するのもいいかも
      • (コーディングだけでなく、一通りの開発工程を体験できるらしい)
  • プロのAIエンジニアにとって、E資格の試験内容は知っていて当然のことらしい
    (と、どこかのサイトで読んだ)
    • 転職活動にはあまり役に立たないかも?
    • 学生さんの就活には役立つ可能性はあるかなと思う